平成30年度文科省委託事業「依存症教育予防推進事業」事業報告

依存症予防教室「薬物・ネット・ゲーム依存 症とは」青森・京都・千葉

保護者や教育関係者、行政関係者、支援者、地域住民に依存症の背景や仕組み、予防や支援の方法についての正しい理解を深めてもらい、自分の問題として受け止めてもらうとともに、参加者を通じ、児童や地域社会に依存症に対する正しい理解をひろげる。

 

事業の狙い

“ダメ。ゼッタイ。”の視点だけの予防教育だけでは、 薬物に手を出してしまった若者やその家族を地域から孤立させ、医療につながる道を閉ざしかねず、地域社会の回復力を逓減させていきます。

また、ネット依存やゲーム依存の広がりは大きく、保護者は大きな不安を抱えています。

薬物依存とネット・ゲーム依存をテーマに3つの自治体で「依存症予防教室」を開催し、医療従事者や研究者と共に依存症当事者やその家族の経験を伝え、回復の困難さとともに依存症は回復できる病であることを伝え、地域の相談支援体制の重要さへの理解を促し、地域の予防教育資源である保護者・教育関係者・行政関係者・支援者・地域住民等の連携の一助になることを目指す。

 

教室開催日時・場所

〇 依存症予防青森教室      8月18日(土)  青森県観光物産館アスパム    参加103名

〇 依存症予防京都教室 11月     4日(日)  龍谷大学 深草キャンパス    参加 84名

〇 依存症予防千葉教室 12月24日(月祝)     千葉県教育会館                          参加127名

 

POINT1

依存症問題の専門家が登壇 ネット・ゲーム依存問題では、中学校の教諭や研究者・専門家が、薬物依存については第一線で支援や治療にかかわっている専門家が登壇し、依存の実態や対応策を提供。

 

POINT2

依存症に苦しんできた当事者や家族が登壇 ネット・ゲーム依存や薬物依存の当事者・家族が、自らの苦しんできた体験を語り、回復の一歩を踏み出すために周りや社会に何をもとめるかを発信。

 

POINT3

トークセッションで、双方向型の意見交換 会場の声も取り上げ、地域の状況を引き出し、地域の予防教育資源である教育者、保護者、当事者等の情報交換ができ、今後の連携への一助に。

 

課題と今後の展望

本事業の実施結果から、依存症問題について学ぶ機会の少ない地域での教室実施の大切さを実感。  

今後やっかれんとして、普及啓発が進んでいない地域をより重点に、特に教育関係者(養護教員・スクールカウンセラー等)と保護者を重視して取り組んでいきたい。

そして実施に当たっては、啓蒙と対策を全部行うのは無理があるので、啓蒙に重点を置きながら、個々の不安や問題を抱えた参加者に対しては、事前に地域やネットの情報を収集し、問い合わせ先(相談窓口)等信頼できる情報を伝えていくことや、今後の相談できる場としてやっかれんがコーディネートできる努力をしていくことが必要。

 

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(団体名)平成30年度委託事業成果事例様式 やっかれん.pdf
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2019年依存症予防教室 実施内容まとめ①.pdf
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2019年依存症予防教室 実施内容まとめ②.pdf
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