文科省 令和元年度「依存症予防教育推進事業」

H30年度に「H30年度依存症予防教育推進事業」の委託を受け、「小中学校・高等学校で薬物乱用防止教室が開かれていますが、『単発で時間が短い、保護者が集まらない』などの課題が指摘されています。又“ダメ。ゼッタイ。”の視点だけの予防教育だけでは、薬物に手を出してしまった若者やその家族を地域から孤立させ、医療につながる道を閉ざしかねず、地域社会の回復力を逓減させていきます。

 

更に、ネット依存やゲーム依存の広がりは大きく、保護者は大きな不安を抱えています。そのような中、3つの自治体で『依存症予防教室』を開催し、保護者や教育関係者、地域住民に依存症に対する正しい理解を深める場を提供します。

 

そして、医療従事者等と共に依存症当事者やその家族の経験を伝え、回復の困難さとともに依存症は回復できる病であることを伝え、地域の相談支援体制の重要さへの理解を促し、地域の予防教育資源である教育者、保護者、当事者、支援者等の連携の一助になるよう『依存症予防教室』を取り組みます」という事業の趣旨を掲げ取り組んだ結果、3教室で行政・医療者・教育者・一般等多方面から314名が参加し、アンケートに応えた190名の内97%が「大変参考になった」と答え、「使用障害や依存症はどういうものか」が「よくわかった」と答える方が講演前と講演後では36%増加、講演後「よくわかったと」「大体わかった」を合わせると回答者の98%となるなど理解の深まりが顕著に表れた。

 

従って、引き続き昨年度同様の趣旨で本事業を取り組んでいきたい。


実行委員会等のメンバー構成(検討委員会メンバー)

小林桜児(神奈川立精神医療センター 専門医療部長)
本間史祥(子どものネットリスク教育研究会研究員)
藤田みどり(茅ヶ崎地区更生保護女性会)
加藤武士(木津川ダルク 代表)
近藤京子(一般社団法人オンブレ・ジャパン 代表理事)
黒川奈菜子(千葉菜の花家族会 代表、日本薬物政策アドボカシーネットワーク運営委員)
松井由美(NPO法人 薬物依存症者家族会連合会 理事)
川上文子(NPO法人 薬物依存症者家族会連合会 副理事長)


事業実施地域

2019年  9月29日(日) 山形県 山形県生涯学習センターにて

2019年10月27日(日) 富山県 富山教育文化会館にて
2020年  1月      群馬県 高崎総合保健センター